知恵袋やツイッターなどで「ピルを飲み始めてからバストが大きくなりました!」
なんて気になる口コミを見かけたことはありませんか?
バストアップサロンのジュエルリングにも「ピルでバストアップするって本当ですか?」
「ピルとバストアップサプリの併用ってどうなんでしょう?」
などのご質問が多く寄せられています。
今回のコラム記事では、バストケアセラピストがピルの育乳・バストアップ効果と注意点についてご紹介します。
気になっている方も多い、ピルとプエラリアとの違いについても解説!
「ピルを使ってバストアップを目指そうかな」とご検討中の方は、ぜひ一読くださいませ。
目次
ピルのバストアップ効果:厚生労働省の薬価基準では“効果あり”
厚生労働省もピルのバストアップ効果を認めている
ピルの「乳房増大」への効果は、平成29年に厚生労働省が出した薬価基準でも認められています。
ですが、「低用量ピル」による「乳房増大」の発生率はわずか1.4%以下とのことで
ピルによる十分なバストアップ効果を見込むのであれば、高用量ピルの服用が前提になります。
となると、十分な育乳効果を得るために、頭痛や吐き気などの副作用が強くでる可能性が高くなるでしょう。
一般的な低用量ピルを使用している場合、ピルによるバストアップ効果には個人差があり
ピルによるバストアップ効果は絶対ではないと言えます。
ピルでバストアップをしたように感じる理由
そもそもピルとは?
ピルは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを主成分とするホルモン剤です。
女性の体では、エストロゲンとプロゲステロンが月経周期にあわせて一定量分泌されていますが
ピルを服用することで服用期間中に「妊娠中」と同じようなホルモンバランスを維持できるように。
「体に妊娠中」と勘違いさせることで、排卵がストップして、高い避妊効果を発揮するのです。
避妊効果の他にも、女性ホルモン剤としてのピルには次のような効果があります。
・子宮内膜症などの病気が進行しないように予防する
・生理にまつわる不調の緩和
・ニキビや吹き出物の改善
・貧血の改善
・更年期障害の改善
・骨粗しょう症の予防
・子宮ガンのリスク軽減
・卵巣ガンのリスク軽減
ピルにより調整された女性ホルモンでバストが大きくなる
先にご紹介したように、ピルに含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)と
プロゲステロン(黄体ホルモン)により、妊娠に近い状態を作り出します。
そのため、妊娠中と同じように乳腺を発達させたり、水分を体に蓄えたり
脂肪を増やし女性らしい体を作る働きをして、胸の張りや場合によっては胸が大きくなります。
大体ピル服用開始から2~3か月後に体内のホルモン量が調整されはじめるので
乳房が大きくなったり張りが出てきたりと感じる人が多いようです。
ピルはプエラリアと同じような働きをするの?
プエラリアは植物性エストロゲンとして、デオキシミロエストロールやミロエストロールといった成分や、
ダイゼイン・ゲニステインといった大豆にも含まれているイソフラボン類・プエラリン・クワクリンといった成分が含まれています。
これらの成分が女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをして
エストロゲンを補充することでバストアップを促すため、バストアップ効果を感じる方も少なくありません。
ピルにもエストロゲンが含まれるため、エストロゲンのバランスや不足が
原因でバストがなかなか大きく育ちにくい方の場合には、ピルが一部プエラリアと同じような働きをして、バストアップに繋がる可能性もあります。
プエラリアとピルのどっちがバストアップにおすすめ?
プエラリアについては、副作用の強い植物性エストロゲンとして、厚生労働省が警告をしているため、取り扱いの注意が必要な成分です。
日本では、プエラリア配合量に関する決まりはありません。
ですが、プエラリアの原産国であるタイでは
「1日の摂取量がプエラリア・ミリフィカ末として100mg=100,000㎍を超えないこと」と副作用の懸念から規制がされているほどなんですよ…!
プエラリアへの規制の緩い日本で販売されているプエラリアサプリを確認してみたところ
1日あたりの摂取量が100,000㎍~150,000㎍を超えるプエラリアサプリも見つかりました。
プエラリアサプリに比べて、1回分の低量ピルに含まれるエストロゲンの量は30㎍ほどであることを考えると
プエラリアは強すぎるほどの女性ホルモン剤になってしまう可能性が高いと言えるでしょう。
その分、体への副作用も強く出やすくなります。
万が一プエラリアとピルを併用してしまうと、女性ホルモンの値が異常に高くなり
生理痛がひどくなることや、乳がんのリスクが高まる可能性があります。
プエラリアとピルの併用は必ず避けてくださいね。
ピルに育乳効果あり!ただし…バストアップ目的のピル服用は副作用や危険を伴う
ピルでバストアップをした!という方もいる一方で
美容外科や産婦人科などで、育乳・バストメイクを目的としたピルの処方はされていません。
これは、育乳メリットよりもデメリットがはるかに上回るピルの副作用を考えてのことです。
たとえば、ピルには血液をドロドロにしてしまう側面があり、血栓のできやすい方への使用は危険です。
自己判断で使用を続けたことで脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な健康リスクにつながる可能性もあります。
嘔気嘔吐、倦怠感、頭痛、不正出血などのつらい症状が出現する人もいますし
頬骨やおでこに薄くモヤッとしたシミができる「肝斑」が目立ちやすくなる方もいます。
こういったメリットを上回る副作用を考えて、ピルをバストアップ目的で使用することは、基本的に日本では許可されていないのです。
ピル服用中にサプリなどでバストアップケアをしてもムダ?
バストアップには、女性ホルモンの分泌を高めることが大切とよく言われますよね。
「ピルとの相乗効果を狙って、バストアップサプリやバストアップケアをするのってどうなの?」と疑問の方も少なくないようです。
バストアップサプリに関しては、ピルとの併用ができるものもあれば、危険なものもあります。
<<<ピルとバストアップサプリの危険な飲み合わせについて
ピルでコントロールしている以上に、女性ホルモン様作用成分を含むサプリで女性ホルモンを増やす努力は危険です。避けましょう。
一方で、ホルモン量に大きく影響をしないバストアップケアをピル摂取中に行うのであれば、何も問題はありません。
たとえば、筋トレで土台を整えたり、ストレッチなどで血行を促進させて乳腺の発達を促したりすることはムダにはなりませんよ。
まとめ
・ピルは女性ホルモン剤。
・ピルによるバストアップ効果は、厚生労働省も認めてはいるものの、1.4%ほどと育乳効果を実感する方は実際のところ、あまり多くはない。
・ピルの副作用として胸の張りや痛みを感じることから、バストアップをしていると感じる方が多い。
・ピルは避妊や生理緩和などを目的とするもので、審美的なバストアップに用いるのは本来の用途ではない。
・ピルによる育乳効果よりもピルの副作用リスクの方が上回る可能性が高い。
副作用リスクのあるピルを使用しなくても、安全にバストアップに導く方法はあります!
ピルに頼る前に、東京のバストアップサロン【ジュエルリング】にぜひ、ご相談くださいませ。